全身に赤い湿疹がポツポツとできるようになり、皮膚科に通っていましたが、半年経った時点で、これ以上通っても良くも悪くもならないと見きりをつけ、自宅ケアに移行しました。
詳しい経緯はこちらをご覧ください。
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それで、できるだけ同じ状態を維持し、なおかつ保険診療と同じくらいの費用にしたいと思って、良いものがないか探しました。
病院通いをやめてからネットで探した代用品
病院では、患部の炎症にはスチブロンを、保湿にヘパリン類似物質を処方してもらっていましたので、スチブロンは個人輸入し、ヘパリン類似物質0.3%油性クリームとローションも、似たものがないか探しました。
スチブロンについてはこちらのページをご覧ください。
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スチブロン(マイザー)を個人輸入(通販)して自力で皮膚炎治療してみる
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ヘパリン類似物質は、同じ有効成分の入った製品は色々ありますが、どれも値段が高めでした。
その中でも、以下で紹介するマーカムとピアソンは、他の製品のように、傷を目立たなくするとか美容など、付加的な効果のない、一番処方薬に近く、かつお手ごろな製品だと思います。
マーカムHPクリーム
色々探したなかで、当時一番安かったのがマーカムHPクリームでした。
それでも保険診療で処方されるヘパリンよりは高くついてしまいます。
ですから、ヘパリンは症状が悪い部分を中心に使い、他は白色ワセリンやニベアなどで済ませるようにしています。
ネットではいくつかの店で販売されていて、3本まとめ買いなどにすると少し安く購入できます。
なお、キャンペーンやショップによりピアソンの方が安い場合もありますのでチェックしてみてください。それほど大きな差はありませんが。
ピアソンHPクリーム
ピアソンHPクリームは、マーカムと販売会社が同じです。こちらもいくつかの店で販売されていて、まとめ買いで安く購入できます。
マーカムとピアソンの違いは?
マーカムとピアソンの違いが知りたくて、試しに2つとも使用してみました。
写真のように、容器の色と商品名が違うだけで、他はすべて同じです(笑)。
使用感も、違いが全く分わりませんでした。
ちなみに、説明書も見た限り、商品名以外、全く同じでした。
厳密には違いがあるのかもしれませんが、使用した結果としては、使用感、効果もほとんど変わらないです。
ですので、ネットで調べてその時点で安い方を購入すればOKだと思います。
病院で処方されるヘパリン類似物質油性クリーム0.3%との違いは?
病院で処方され、ずっと使っていた日医工製のヘパリン類似物質油性クリーム0.3%(以下、処方ヘパリンクリーム)と、マーカム・ピアソンは、製造元は同じです。
そこで、成分の違いがないか、添付文書の内容で比べてみました。
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」 | マーカムHPクリーム ピアソンHPクリーム |
|
---|---|---|
有効成分(1gあたり) | 0.3g | 0.3g |
添加物 | 濃グリセリン、スクワラン、軽質流動パラフィン、セレシン、白色ワセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル | セタノール、白色ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、D- ソルビトール液 |
製造元 | 日医工 | 日医工 |
販売元 | 日医工 | 新新薬品工業 |
このように、有効成分の量は全く同じですが、使い心地などを左右する添加物の成分が若干違うようです。
使用感ですが、処方ヘパリンクリームの方が若干しっとりします。肌の奥まで浸透し、もっちりする感じはこちらのほうが強く、保湿力や効果が高いといえます。やはり、病院で処方されるものの方が効き目が強いのは仕方ないようです。
ただ、市販のマーカム・ヘパリンの方が、伸びは良いです。浸透力が少し劣る分、滑りがよく伸ばしやすいです。処方ヘパリンクリームは、非常に伸ばしにくいので、広範囲に付けるのにはひと苦労します。
このような違いがありますが、代用品としては、十分使えるものだと思います。
ビーソフテンローション0.3%とマーカム・ピアソンHPローションとの違いは?
マーカムとピアソンは、それぞれローションタイプがあり、価格はクリームタイプと同じです。
病院では、クリームと同時に、ローションタイプも処方してもらっていました。より広範囲に伸ばしやすく、夏場などに使用しやすいさっぱりタイプです。
処方されていたのはビーソフテンローション0.3%とヘパリン類似物質外用スプレー0.3%です。どちらも内容は全く同じで、滴下タイプかスプレータイプかという容器の違いでした。
こちらもすべて試したので、3つの容器を並べてみました。
まず、クリームタイプと同じく、マーカム・ピアソンは容器の色と商品名以外同じです。
ビーソフテンローションは、裏の注意書きはかなり違いますが、容器の大きさ・仕様は全く同じです。全て日医工製なので、同じ工場で作られているのではないでしょうか。
こちらも、マーカム・ピアソンとの違いを添付文書の内容で比べてみました。
ビーソフテンローション0.3% ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「日医工」 | マーカムHPローション ピアソンHPローション |
|
---|---|---|
有効成分(1gあたり) | 0.3g | 0.3g |
添加物 | カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル | カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル |
製造元 | 日医工 | 日医工 |
販売元 | 日医工 | 新新薬品工業 |
こちらも、有効成分の量は全く同じで、添加物の成分が若干違うようです。
ただし、ローションタイプは、クリームタイプよりも違いがわかりにくく、同じものといわれれば区別がつかないくらいです。
また、衛生上は勧められていませんが、ヘパリン類似物質外用スプレーの容器はすごく便利で、背中など、届きにくいところにも付けやすいのでマーカムHPローションを詰め替えて使っています。全く同じかんじで使えます(※もし使われる場合は、自己責任でお願いします)。
まとめ
以上、病院で処方されるヘパリン類似物質と、それに代わる市販品を比較してみました。
上記の市販品は、処方タイプよりも若干劣るものの、代用品としては十分役目を果たすと思います。
私は、試してみた結果、しばらくはマーカムかピアソンのHPクリームとローションを使っていこうと思います。
同じような製品があって、迷っている方の参考になれば幸いです。
なお、ヒルドイドを病院の処方以外で購入したいという方は、個人輸入でヒルドイドフォルテクリーム(HirudoidForteCream)でしたら入手することができます。市販のヘパリンは0.3%ですが、個人輸入のヒルドイドは0.445%とやや効果強めです。