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メンテナンスグッズ

平野ブラシの洋服ブラシ、手植え水雷型で冬物衣類のメンテナンス

数年前から、ジョンストンズの大判カシミヤストールを少しずつ買い集め始めています。高価なので、長く大事に使いたいと思っていますが、デリケートな素材だからか、使っているうちに、毛羽立ってくるような、ごわつくような感じが出てきました。

このまま使っていると、傷みが早くなってしまうのでは、とすごく気になりはじめました。

イシカワブラシ

そんなとき、菊池京子さんの『KK  closet』で、大切な衣類は、帰宅時に、ブラシでメンテンナンスするのを習慣にしていると書かれているのを見かけ、スタイリストの方なので、衣類との向き合い方も違うんだな、と思いました。

また、別の方の話では、ハイブランドの高級なコートなどは、クリーニングに出すと、その度に傷んでしまうので、20年間クリーニングには出さず、着用後、毎回しっかりとブラシをかけて汚れや埃をとり毛流れを整えることだけで、綺麗な状態を保っているとのことでした。

そんな話を聞くと、やはり、衣類をブラッシングしてメンテナンスすることは必要なのかも、と思い、まず菊池さんが紹介されていたイシカワブラシを調べてみました。

ところが、価格を見てびっくりでした。54000円です。さすがに洋服ブラシにこの価格では手が届きません。

製品に関しては、見るからに良さそうで、クリーニング店や、アパレル関係の方々などにも定評があるようです。

ただ、私には価格のハードルが高すぎるので、とりあえず、いずれ買えるような身分になったらということで(笑)、こちらは見送ることにし、別のものをさがしてみることにしました。

平野ブラシ

ファッションブロガーの方のブログなどで紹介されているのをいくつか見かけたのが、平野ブラシです。

ブラシの平野は、よく実演販売などを各地で行っていて、あるブロガーの方の話では、その時につい衝動買いしてしまいたくなるようです。実演では毛羽立った汚いニットなどが、毛玉も含めて、感動的なほど綺麗に元に戻ったそうです。

その方以外にも、概ねすごく良い製品だという口コミが多かったので、楽天で検討をはじめました(2022年10月現在、公式HP以外ではYahoo!ショッピングでの販売のみとなっているようです)。

洋服ブラシ カシミヤ

一番レビューの多いカシミヤ用ブラシは、値段的にもお手頃で良さそうでしたが、カシミヤ100%のストール以外のウールの衣類にも使いたいので、それに使うにはソフトすぎるかな、と思い却下しました。使われる方の用途によっては良いのではないでしょうか。

洋服ブラシ 手植え羽子板型

こちらは、先ほどのカシミヤ用ブラシよりも少し固めの材質で、汎用性があります。

持ち手があり、ぶら下げられるところは良いのですが、一番気になったのは、ブラシ面のサイズが小さいことでした。

ブラシ面が小さいと、何度も動かす手間が増え、時間もかかりますので、ただでさえ面倒になりそうなブラッシングが余計に面倒になり、使わなくなってしまうのではないかという危惧がありました。

何個も買うものではないので、もう少し奮発して大きいものにしてもいいのでは、と思い、こちらも却下しました。

洋服ブラシ 手植え水雷型

このブラシの毛の材質は先ほどの羽子板型と同じタイプで、形状が違うものです。ブラシ面は倍ぐらいあるでしょうか。

このショップの看板商品のようで、ブロガーの方々も大絶賛だったものです。上の2つと迷いながらも、最初に目をつけていたこちらを購入することに決めました。

手植え水雷型の特徴

ブラシの平野の、この製品は、「手植え」というだけあって、すべての工程が手作業で行われています。そのため、しっかり毛が植え付けられており、抜け落ちたりすることもなく、丈夫で大変長持ちし、一生ものになるくらいだそうです。

また、使用されている毛は、柔らかいといわれる馬毛の尾毛で、その中で最も太く長い本毛だそうです。本毛は、一頭の馬からほんの僅かしか取れない貴重なもので、さらにその毛から細すぎて使えない毛先部分を切り落として残された微量の毛が使われています。それほど厳選された毛だということです。

大きさ、形は写真のようなかんじです。

大きさの比較に、ジョンストンズのストールに置いてみました。

 

このように、70cm幅のストールでこのブラシ3つ分くらいの幅なので、3回撫でればOKということになります。

実際に1シーズン使ってみましたが、水雷型にしてよかったと思います。やはり、ブラシ面が大きいことで、ブラシの往復回数が少なくてすみ、時短になりますので、ブラッシングが手軽にできます。大きすぎないかと躊躇されている方もいるかと思いますが、女性の手でも握りやすく、使用に全く問題はありません。

また、持ち手がないことで、力が均等にかけられ、ムラなくブラッシングできます。

1つだけ難点といえば、ぶら下げられないので、平面の置き場所を確保しなければいけないことです。でも、それはそれで、見えやすいところに置くことになりますので、こまめに使うようになるという良い面にもなります。

ブラシの使い方と頻度

水雷型は、カシミヤ用ブラシと違って、そこそこしっかりしたコシのある毛質なので、あまり強くこすってはいけません。

ブラシ面を垂直にピッタリ付けてこすってはいけないようです。ブラシ面の角を使って弧を描くように手首のスナップをきかせて、汚れを払い落とすような感じで、軽く撫でつけます。

ブラッシングの方向ですが、まず最初に、毛流れの反対方向へ軽く毛をほぐすような感覚で撫でつけ、その後、毛流れに従ってブラッシングして整えて仕上げます。

使い方はショップのホームページにも詳しく書かれていますので、そちらをご参照ください。

本当は、使うたびに軽くブラッシングをするのが理想だとは思いますが、私は、10回使用ごとくらいで、少し毛羽立ちを感じるな、と思った時にブラッシングしています。

ブラッシングすると、ごわついたかんじがふわっとして、柔らかく、肌触りがよくなります。もしブラッシングをしていなかったら、毛玉ができてしまったり、毛羽立ちが目立ったりして、寿命も短くなってしまったのではないかと思います。

ブラシのおかげで今のところ良い状態をキープすることができています。

なお、ブラシ自体のケアも必要です。ストールをブラッシングするだけでも結構な埃や繊維のくずやゴミがブラシの表面に付着しますので、写真のような金櫛で梳かして取り除きます。

ショップでセットでも単品でも販売しているので、合わせて購入されることをおすすめします。

使用してみて気づいたことと、今後の活用法

ニットの毛玉なども劇的にとれればいいな、と思っていましたが、私の使い方では、手強い大きな毛玉に関しては、元に戻すことは難しかったです。

今までは、毛玉はむしり取ったりしていましたが、そうすると、どんどん生地が薄くなってしまいます。毛玉ができる前にこまめにケアすることが大事ですが、今後は、出来てしまった毛玉も、ブラッシングすることで、毛の表面をほぐし、元の生地に戻していくという技も身に着けられたらいいなと思います。

このブラシは、実演販売の方のようにうまく使えば、一旦出来てしまった毛玉などの衣類のダメージもかなり良い状態まで戻すことができるポテンシャルのあるブラシです。

また、ダメージができる前にブラッシングすることでよい状態をキープすることができることは私自身も実感しています。

これからは、もっと使い方を工夫して、このブラシの持つ機能をフルに活用できるように使いこなしていきたいと思います。

もう1つ感じたのは、気持ちの問題ではありますが、良いものを長く使うために大切にケアしているんだという、満足感にもつながることです。

今のところ、ストール以外にはあまり使用していませんが、衣類全般にもどんどん使用していきたいと思っています。

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