前回は、我が家のコアの投資ポートフォリオをご紹介いたしました。
-
50代の投資 我が家のポートフォリオ(コア)
50歳にして株式投資を始める ここ5年くらいでNISA口座を開設する人が急激に増えてきているようですね。遅ればせながら、我が家も50歳にしてつみたてNISAを始めました。もっと若い頃からできていれば! ...
続きを見る
その中に、サテライトとして世間では投機的といわれているものが含まれています。
今回は、その内訳を投資成績などと合わせてご紹介いたします。
これを見て、この人大丈夫?とツッコミたくなる方もいるかと思いますが、反面教師として、あるいはエンタメとして見ていただければ幸いです。
ポートフォリオの円グラフも再掲します。
サテライト枠の現状
サテライト枠の投資先は、「iFreeレバレッジ NASDAQ100(以下、大和レバナス)」「楽天レバレッジNASDAQ-100(以下、楽天レバナス)」と、レバレッジ3倍ETFのSOXL、TECL、WEBLです。
現在、レバナスは全体のポートフォリオの18%程度、レバレッジ3倍ETFは3%程度になっています。ちょっと多いので、今後はメインのインデックス投信の割合を増やさなければと思っています。
以下の通り、この暴落で相当やられています。サテライト枠はすべて私の口座なので夫の口座には手をつけていません。とはいえ怒られそうで、口座は見せていません😅
想定外に暴落が深く長く継続したため、あっという間に当初の予定額に到達してしまい、弾切れになってしまいました。初心者ならではの失敗です。私の予想では、復活しているはずだった11月現在も、まだまだ下落基調です。資金管理をもう少し慎重にすればよかったなと思っています。
ただ、これ以上ナンピン買いを継続し、傷口を広げるのも得策ではないと思い、予定額到達時点で止めています。
1つだけ良かったのは2022年10月の一旦の底値付近までナンピン買いし続けることができ、効率的に基準価額が下げられたことです。
サテライト枠の今後の投資方針
サテライト枠の投資方針をどうするかは、事前にしっかり決めておくのがすごく重要ですよね。
他の比較的安全なインデックスは、ほったらかし投資で全く問題ないと思いますが、サテライト枠はそれでは危険だと思います。
サテライト枠については、2022年の予想外の暴落で、予定購入額に早々に到達してしまいました。
ライフサイクル投資の考え方で、先に予定額の購入を済ませた高リスクの投資を、全額10年間(レバレッジ3倍ETFは途中で恩株にする)リスクに晒し続けたいと考えています。
私の中で現時点で決めている基本方針は以下のような感じです。
- サテライト枠全体:2021年〜2022年でほぼ購入終了、追加投資はしない(レバナスは2023年暴落時に少々追加投資を検討中)。
- レバナス2種: 10年寝かせる → その前後で月足MACDがデッドクロスしたときに元本分のみを売却し(恩株にする)、2621米国債ETFを購入(または他の安全資産へ移行) → その後、定額(または定率)売却を開始し、生活費へ充当 → 残りはそのまま継続
- レバレッジ3倍ETF: 2倍に増えた時点で元本分を売却(恩株にし、売却益でEDVを購入)→ その後、残りを10年寝かせる → その前後で月足MACDがデッドクロスしたときに元本分を除くすべてを売却し、すべてEDVの購入に充てる → 残りはしばらく様子を見ながら放置し、長くとも65歳までにすべて売却
このように決めてはいるものの、実際に不測の事態が起きた時に、冷静に対応できるかはちょっと不安です😅
レバナス2種
私は、現在、大和レバナスと楽天レバナスを保有しています。
2021年5月からブームに乗って、まず大和レバナスから積み立て始めました。
その頃は株価は絶好調で、レバナスも勢いよく急騰しておりました。ただ、上昇が急過ぎて購入しづらかったので、最初の2か月だけ積み立てにしていたのを解除して、下がった時にまとめて購入する方法に変更しました。今から思えばこれは良い作戦だったと思います。
その後、2021年11月に楽天から信託報酬が大和レバナスより0.22%も安い楽天レバナスが登場したので、こちらも試しに購入しました。
そして、2022年には一般NISA枠で大和レバナスを120万円年初一括購入という大失敗をしてしまいました😭
2022年はこれをやってしまった方、結構多いんじゃないでしょうか。一般NISAは5年間しか非課税投資できないので、通常の年であれば最大期間投資できるこの方法は正解であることがほとんどなのですが、例外中の例外の年に当たってしまいました。
私はつくづく投資のセンスがないのだと思い知らされました。
今後は、年初一括購入は正解であるかもしれませんが、私は二度とやりません。
また、NISA枠でレバレッジ投資をしたり(2024年からはできませんが)、リスクの高い投資商品を選んで戦ってはいけないということを学びました。
ただ、2023年の株価も不安定材料が多い現在、年初一括購入はしないにせよ、暴落時に少し追加投資の余地は残しておきたいと考え始めています。
iFreeレバレッジ NASDAQ100(大和レバナス)
元祖レバナスで、現時点ではシェアは一番大きい商品です。信託報酬は0.99%とレバレッジ商品ということで少々お高めですが、仕方ないですね。
今は楽天レバナスやauアセットから出ているauレバナス、大和アセットからは国内ETFも登場しました。
今後はもっといろんな商品が出てくると思いますが、現時点では、純資産残高が多く安定しているのでこちらが一番おすすめですね。
楽天 レバレッジNASDAQ-100(楽天レバナス)
2021年11月に設定された、2番目のレバナスです。信託報酬は0.77%で大和レバナスよりかなり安くなっています。
ただ、まだ設定されてから期間が短いのもあって安定しておらず、隠れコストが高くなって大和レバナスより効率が悪いとの噂もあります。
純資産残高もまだ少ないので、不安要素もありますね。
私もその辺りが引っかかったので、あまり多くは購入していません。とりあえず保有は続けますが、今後に期待というところですね。
2022年10月末時点でのレバナスの投資成績
上記2種のレバナスの投資成績は以下の通りです。
取得総額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
楽天レバナス | 1,320,000 | 872,221 | -33.92% |
大和レバナス(特定) | 2,000,000 | 1,342,925 | -32.85% |
大和レバナス(NISA) | 1,200,000 | 510,086 | -57.49% |
合計 | 4,520,000 | 2,725,232 | -39.71% |
悲惨なことになってますね😭
やはり、NISA年初一括購入が効いています。ただ、特定口座の方は、こつこつナンピン買いした効果が出て、かなり基準価額を下げることができました。2022年の1月半ば〜10月半ばまでの下落期間に3000円〜10000円を毎日積み立てしていました。下落が激しい時は10000円積み立てるごとに基準価額が100円ずつ下がることもありました。
ここまでくると、もう低迷している状態がデフォルトになっていて、あまり気にならなくなりました。感覚がバグってきているみたいですw。
合計で452万円投入済みです。もう少し時期を後ろにずらせば良かったと思いますが、仕方ないですね。
レバナスの投資額の目安
レバナスにいくらまで投資するのがよいかというのは、リスク許容度によって全く違いますので一概にはいえません。
私にとっては、現在の株の乱高下を経験して感覚的にではありますが、上記の450万円くらいが上限と感じています。
投資塾のゆうさんのYouTube動画で、リスク許容度によるレバナス投資額の目安が解説されていました。とても参考になりました。
ゆうさんの分析によると、将来資産が増加していき変動幅が大きくなった時のことを考慮すると、レバナス投資額は、リスク許容度によって300万円〜800万円程度の範囲に収めた方がよいようです。私はこれを見る前に既に450万円くらいと考えていたので、ゆうさんの提案するレンジの中間くらいにあたり、あながち感覚は間違っていなかったんだなと思いました。リスク許容度は中間くらいということですかね。
レバレッジ3倍ETF 3種
私はレバレッジ3倍ETFにもポートフォリオの3%程度投資しています。こちらはレバナスよりさらに悲惨なことになっています。
上昇局面では爆発的な利益を上げますが、下落局面の下げ幅は半端ないです。
ですので、3倍レバは、ほんの少し、トッピング程度にとどめたほうが良いと思います。特に今回の暴落を経験して痛感しました。
以下は、私の投資している3つのETFです。すべてDirection社のETFです。
Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF(SOXL)
ICE半導体指数のパフォーマンスの3倍と同等の投資成果を目指すETFで、半導体の製造や販売に携わる30社の会社の株で構成されています。
構成銘柄が30社ということもあり、値動きがめちゃくちゃ激しいです。SOXLの動きを見ていると、レバナスの動きがさざなみに見えます😅。こういうリスク許容度の鍛え方もあるようですね。
私は今回の暴落で、当初の予定よりついつい投資額を増やし深追いしてしまいましたが、現状の52万円で打ち止めにしています。
Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF(TECL)
テクノロジー・セレクト・セクター指数の3倍のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すETFです。
TECLは日本から投資できないTQQQと似た動きをするということで、その代用として投資する人が多かったETFですが、ちょうどこの記事を書いている2022年11月からTQQQも日本の証券会社から投資できるようになりました。
今後はどうなるのでしょうか。私は、ほぼ同程度のリスクのあるTQQQを新たに購入して、これ以上リスクを増やすつもりはありません。
話はTECLに戻りますが、こちらは、3倍レバながらもSOXLよりも動きが安定していることで人気がありますが、レバナス保有者から見た欠点としてあげると、レバナスと構成銘柄の重複が多い点です。
それでも少し挑戦してみたく、35万円ほど投資しています。
Direxion Dow インターネット ブル3倍ETF(WEBL)
ダウジョーンズ・インターネット・コンポジット指数の3倍のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すETFです。
2021年は、このETFの構成銘柄特有の巣篭もり需要もあってか絶好調だったので、22万円入れてしまったのですが、大失敗でした。
こちらは上記の2つと違い、時価総額加重平均型でないのも株価が上がりにくい理由になっているようです。特にMETAが足を引っ張っているみたいですね。
こちらは、元値に戻るまで何年かかるかわかりませんが、塩漬けにしておきます。戻った時点で即全額売却するつもりです。
2022年10月末時点でのレバレッジ3倍ETFの投資成績
レバレッジ3倍ETFはSBI証券で購入しています。SBI銀行からのドル転の手数料が安いのと、投資成績をあまり見ないで済むように別口座に分けたかったからです。でも結局めちゃくちゃ経過観察してしまってますが😅。
投資成績は以下の通りです。
取得総額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
SOLX | 519,840 | 224,732 | -56.8%(ドル建てで-64.7%) |
TECL | 349,239 | 225,350 | -35.5%(ドル建てで-48.5%) |
WEBL | 229,462 | 34,466 | -85.0%(ドル建てで-88.5%) |
WEBLは本当に目も当てられない成績です。どうしたもんですかね😰
まとめ(理論上は億り人になれるというけれど…)
以上、サテライト枠の投資成績を見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
現時点では損失がすごいことになっていますが、狼狽売りすることなく、周りの雑音にも耳を塞ぎ、保有し続けることだけを考えようと思っています。
強がっているわけではないのですが、これだけのことになっていても、結構楽しんでいて、刺激にもなっています。
というのは恐らく、現時点では投資額がそれほど大きくないからだと思います。
よく、レバナス民は高く買って安く狼狽売りするという、一番損することをしてしまうど素人だとか言われますが、はたしてそうでしょうか?
一方で、負けているギャンブラーが負けを何とか取り戻したくて、さらに無謀な賭けをしてしまう、というのはよく聞きます。
私はどちらかというとこの負けているギャンブラーの感覚と同じで、負け確定をしたくないのかもしれません。むしろレバナス民もこういう人の方が多いのではないでしょうか。せっかくここまで持ち堪えたのに、損するのをわかって売却してしまうというのは考えられません。
ですので、損切りするつもりはさらさらありませんが、近い将来ヤレヤレ売りしてしまう可能性は否定できません。
または、仮に保有し続けることができたとしても、将来、評価益が大きく膨らんでいき、その後に大暴落が来た場合も、売却せず持ち続けられるかということも懸念材料です。
理論上は保有し続けるだけで億り人になれるという分析はありますが、人間には感情というものがありますのでそう簡単にはいかないでしょう。やっぱりある程度利益が出た時点で売却してしまう人がほとんどなのではないでしょうか。
そう考えると、ストレスを抱えてリスクをとった割にリターンが見合わないという考え方もできるのかもしれません。
こういう継続保有の難しさもあるため、レバレッジ投資については賛否両論ありますが、投資の一部に加えるくらいであれば夢があり、ちょっとした刺激や楽しみになるので、それほど否定的になる必要もないのではないかと思います。
プラス、私の年齢からでは、安全なインデックス投資だけでは先が短いので利益があまり出ないということも、レバレッジ投資を加えている理由の1つです。リスクをとってでも挑戦したいという気持ちがどうしても捨てきれません。これが浅はかといわれるところなのかもしれませんが。
いずれにしても、私のレバレッジ投資は購入自体は終了してしまったので、あとは資産の動きを見ていくのみとなります。
今後もレバレッジ投資に関しては、月に1回、投資成績を公開していきたいと思いますのでお楽しみにw。