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セミリタイア 健康

スポーツジムで無理に人間関係を作る必要はないと実感した出来事

現在、私はリタイア生活をしており、スポーツジムに通うのが週4日程度の日課となっています。
長続きしないかも、と思っていましたが、通ってみると思いのほか楽しく継続でき、もうすぐ1年になります。

ところが、先日とてもモヤモヤする出来事があり、それがきっかけで、スポーツジムでは無理に人間関係を作るのを一切やめようと決めました。
その直後は、とても嫌な気分でしたが、今は割り切ることができるようになり、かえって気が楽になりました。
出来事自体は、ほんの些細なことではありますが、同じような環境で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

入りづらい高齢主婦コミュニティ

私は、元々人見知りなので、スポーツジムでは自分から進んで声をかけたりすることもなく、基本は単独行動です。
たまに軽い雑談をする程度の人は数人いますが、ほぼ人間関係はありません。

平日の日中会員のためか、年齢層も高く、50代の私が若手に入るくらいです。
マシンなどがあるジムエリアでは、男性も多く、皆さん黙々とトレーニングしています。
一方、スタジオプログラムは、高齢の主婦で長年通っている人がほとんどのようで(少数の高齢男性もいます)、すでにガチガチの主婦コミュニティが出来上がっており、人見知りの私には入る隙がありません。

ただ、僻みでも何でもなく、あまりそのコミュニティに入りたいとは思っていませんでした。
何となく、話を合わせるのに疲れそうだな、という雰囲気を感じたからです。

とはいえ、スタジオプログラムが始まる前は、ほとんどの人が何人かごとのコミュニティに分かれて、ワイワイと大声で雑談しています。
そんな中でポツンと1人でいるのは、居心地の悪い気持ちもありました。

そんなこともあり、軽い雑談ができる人がもっといてもいいのかな、多少は人間関係を広げる努力をするべきかな、などと思い始めていた矢先でした。

スタジオプログラムでのトラブル

古参会員からの理不尽な注意

トラブルは、そのスタジオプログラムで発生しました。

私の通っているジムでは、半年ほど前からスタジオプログラムはネット予約制になりました。
スタジオのフロアに番号が振られており、ネットで自分の好きなポジションの番号を予約するシステムです。
最近のジムでは、ほとんどこのようなシステムになっているのではないでしょうか。

私は、各プログラムごとに、参加している周りの人の様子や近くになりたくない人などを考えたうえで、毎回ほとんど同じ番号のポジションを予約しています。
皆さんそうしているようです。

ところが、その日はいつもと周りのメンバーが少し違っていました。
私のポジションのすぐ前に、かなり高齢の男性がいて(いつもはいない人でした)、すぐ斜め後ろにいる私を気遣うこともなく接近して立っていました。
しかもフロアに振ってある番号から大きくはみ出した場所にいました。

それで、このままだと踊っているときにぶつかりそうになるだろうし、たまたま私の真横に休んでいる人のスペースが2人分すっぽり空いていたので、そこへ横スライドして移動しました。
移動したおかげで、難を逃れてスムーズにプログラムが終了しました。

そして、ここからびっくりしたことが起こりました。

いつものように、そそくさとスタジオを出て、次のプログラムまでの空き時間に筋トレを始めるためにマシンに座ろうとしていました。
そこへ、古参の女性会員Aさんが慌てた様子で話しかけてきたのです。

Aさん「すみません、さっきのプログラムで、所定の番号から移動してませんでしたか」
「はい、○番でしたけど移動しました。斜め前の男性とぶつかりそうだったので」
Aさん「私、あなたの後ろにいたんですが、急に移動してきて目の前に立たれたので、インストラクターが見えなくなって困ったんですよね」
「そうなんですか? それはすみません。でも、スペースが空いていたので自由に動いてもいいと思っていました」
Aさん「それは構わないんですが、黙って移動されるとびっくりするんですよね。移動する時は後ろの人に断ってからにしてくださいね」
「それはすみませんでした」
Aさん「私は10年くらいやっているから慣れているけど、あなたはわからなかったから今回のようなことになったんですよね。まだ慣れていないみたいだし、もっと前列へ行ったほうがいいですよ。そのほうが見えやすいでしょうし」

上記のようなことを慇懃無礼な感じで言われ、内心は唖然としていたものの、すみません、といってその場は引き下がりました。

私は、1年近く彼女と同じプログラムをいくつか受けていますが、一度も話したことはありませんでした。
会員の中でも特に派手で目立つ感じの女性だったので、顔は覚えてはいました。
正直なところ、雰囲気的に親しくなれる感じが全くしない、自分とはかけ離れたタイプでした。
恐らく、一度も話をしたことがないのに、こういうクレームだけをわざわざ言いにくる時点で、向こうも私と親しくなる気なんて毛頭ないとは思いますが。

トラブルを分析してみてわかったこと

今回の件を、わかりやすい例に置き換えてみると、映画館などで自分の席に不都合があった場合、他に空いている席があれば、上映が開始してから確実にそこに人が来ないとわかった時点で移動することって、たまにありませんか?
普通はそんな時に、その後ろに座っている人にいちいち断りを入れますか?
ちょっと例えが違うかもしれませんが、今回私がしたことは、こんな類のことじゃないかと思っています。

その後も粘着質な私は、Aさんとの会話を思い返して、だんだんモヤモヤしてきました。
それで、そのモヤモヤする点をあげてみまました。

  • 他プログラムのインストラクターが「空いているスペースは番号を無視して適宜動きやすいように移動していいですよ」と言っていた。
  • 好きに移動してもいいと言うイントラクターもいるわけだし、明確な規則もないので、いちいち断る必要はないのでは?
  • 移動先のポジションは2人分空いて、スペースには十分すぎるほど余裕があったのを確実に確認していたし、無理に割り込んだわけでもないので、物理的には何も問題は起こり得ない。
  • 「私のせいでインストラクターが見えなくなった」というのはおかしい。移動した場所も本来別の人が来るはずの場所だし、仮に人がいたら邪魔だと言うのか?
  • 私に限らず、所定のポジション番号から大幅にズレている人は結構いる。それこそ今回の原因になった男性はひどかった。私の行動だけは非常識で、そういう人たちはOKというのは納得できない。
  • 「10年くらいやってる」と言われたが、ネット予約システムが始まったのは半年前なので、それが今回のこととどう関係があるのか意味不明。 しかもシステムが始まる以前は番号も指定されていなかったので今よりも全然アバウトだった。
  • 「慣れてないから前列に行けば」というのは全く余計なひとこと。指図される筋合いはない。

あげてみると、色々ツッコミどころが出てきて、怒りが込み上げてきました。
内容も矛盾だらけだし、言いがかりレベルの理不尽な注意にしか思えませんでした。
でも、私には理解不能であっても、彼女にとっては許しがたい大ごとだったようです。
逆に、彼女からみたら、こちらが驚くほど全く別の言い分があるんでしょうね。

上記の会話で腹が立ったことは大きく2つです。
1つは、いかにも私が自己中心的で非常識な人間かのような言い方をされたことです。
私は、ぶつかりそうになったのを回避するために、黙って安全なところ、しかもすぐ横へ1人分ずれただけです。
私が移動するのでなく、男性に正しい場所に戻ってもらうように言えば良かったのかもしれませんが、余計なトラブルが面倒だったから譲歩したんです。
私は未だに今回の自分の行動に非常識な部分は全くないと思っています。
仮に、私が彼女の立場で同じことをされたとしても、全く腹が立たたなかったと思います。あぁ、移動したのね、と思う程度でしょう。

もう1つは、何でも思ったことを言えばいいっていうもんじゃないってことです。
私が男性に対して何も言わずに移動したように、黙ってトラブルが回避できるなら、その方がよくないですかね。
この程度のことで、いちいちクレームを言っていたらキリがありません。
ジム内で「マナーが悪いな」と思う人は結構いますが、私は黙ってスルーしています。
しょっちゅう顔を合わせるわけですから、余計な揉め事は避けたいのが普通ですよね。
しかも、50代のいい歳をしたおばさんを相手に、些細なことで子どもをたしなめるような注意をする感覚が理解できません。
そもそも彼女は、職場とか日常生活で、何か気に食わないことをした人に対して、いちいち言いたいことを全て言っているのでしょうか?
仮にそうであれば、寛容性がなさすぎませんか?
そんなわけはないはずです。
彼女がこういう細かいことを注意して回っているのを見たことはないので、恐らく私にだけ寛容性がないんでしょうねw

ここまで考えてみてふと気づいたのは、言われたことについての矛盾とかを色々分析する必要なんてないということです。
要するに、彼女の主張は「新参者が生意気にも古参の自分の前を断りもなく動いて邪魔をした。失礼な上に礼儀もなってない」ということなんだと理解するに至りました。
彼女は表面的にはもっともらしいことを言っているように聞こえますが、単純に、いわゆるマウントなんでしょうね。
あと、何かの理由で私のことがずっと気に食わなかったというのが大きいのかもしれません。

とにかく、気に食わない、何か言ってやりたいというマウントが第一目的なので話の内容は関係ないんですよね。
だから、こちらが理由を説明しようが何を言おうが、聞き入れている様子はありませんでした。

結果として「彼女にとっての常識は私にとっての非常識」というふうにお互いに凝り固まってしまっているので、溝が埋まることはありません。
私の経験上、こういう相容れない価値観の人とは、関係をよりよくしようとか考えるだけ無駄なんですよね。

※追記:このことがあった3週間後に、Aさんは私の目の前で、私と全く同じことを平気でやりました。空いたところに、もちろん後ろの人に断りもなく移動してました。こういうダブルスタンダードなことをして自覚もない人って一番嫌いです💢 改めて関わるとロクなことがない人だとわかりました。

スポーツジムで人間関係のトラブルが多い理由

今回の件は、書いていてバカらしくなるほど些細なことです。
「そんな細かいこと気にするな」とか、「お前の方が非常識だ」という意見もあるでしょう。

でも、この件でどちらの方が悪いとかではなく、こういう些細なところでお互いの意見が全く理解できずに唖然としてしまうような溝がある場合は、一時が万事で、結局はうまくいかないことがほとんどだと思います。
ですので、私はAさんとは今後も話すことはないでしょうし、むしろ関わらないように注意しようと思っています。

私は学校を卒業して、いくつかの職場で働いてきましたが、どの職場でも自分の育った環境と似た人たちが集まっていて、自ずと価値観も似通っていた気がします。
幸いにも、ずっとそういう環境で過ごせてしまっていたせいか、私にとっては、今回の件のような理不尽さは経験したことのない異質なものでした。

ことの大小ではなく、私にとっては、あまりに特異な出来事だったので、つい記事にしてしまいました。

スポーツジムというのは、育った環境も価値観も全く違った人たちがごちゃ混ぜになったところなので、人間関係のトラブルが多いのは、そういう価値観の違いからくるのかもしれません。

私は、元々あまりコミュ力がないほうなので、なおさら難しいのだと思います。
社交的で、どんな人ともそつなくやっていける人には、多種多様な人と出会える楽しい交流の場所になると思います。

スポーツジムに通っている本来の目的を見失わないことが大事

この件の直後は、しばらくとても気分が悪かったのですが、これをきっかけに自分の中で迷いがあったものが吹っ切れて、割り切る気持ちが出てきたので、かえって良かったとも思います。

そして、無理に人間関係を作ろうとか余計な気を遣うことも、一切やめようと決めました。

Aさん1人とうまくいかないからといって、それは飛躍しすぎだろうと思われるかもしれませんが、彼女はジムの中でも中心的な人物で、関わっている人が多いんです。
ということは、その関わっている人たちも似たような価値観の人同士の可能性が高いですし、そんなことを考えただけでも、人間関係が面倒くさそうというのもあるからです。

これまで通り、基本は単独行動、マイペースで過ごそうと思っています。
そもそも、スポーツジムは職場ではないので、嫌な人と無理に関わる必要は全くありません。

これからも快適にスポーツジムに通うために、改めてどういうことに気をつけていくかをあげてみました。

  • スポーツジムに通う本来の目的を第一に考え、自分のメニューに集中する。
  • 苦手なグループとはできるだけ関わらないように、物理的にも近寄らない。
  • スタジオプログラムには、開始ギリギリに入室することで不愉快なことを極力避ける。
  • スポーツジムでの人間関係は、良い人と出会えればラッキー程度に考えたほうがいい(ほぼ無理w)。

スポーツジムに通う目的は人それぞれです。しっかり頑張ってトレーニングしたい人もいれば、友達作りが目的の人や喋りにくる人、お風呂やサウナやプールに入りたい人など、お金を払って通っているわけですから何が目的でも自由です。

私がスポーツジムに通う本来の目的は、気分転換と、筋トレ・有酸素運動、健康維持なのに、わざわざストレスを持ち帰っていては本末転倒です。

ですので、今後も誰に遠慮することもなく、マイペースで最大限設備を利用して楽しんでいこうと思っています。

余暇での人間関係は無理しないことが一番

この件があってから、リタイア生活での人間関係について、改めて考えるきっかけにもなりました。
家庭以外での自分の居場所のようなところがあれば、より楽しいだろうな、と思ったりもします。

ただ、今回の件で、スポーツジムをその居場所にするのは難しいということがわかりました。
もし探すのであれば、共通する趣味の集まりなどのほうがいいのかな、と思います。
そのほうが、価値観の近い人が集まる気がします。

余談ですが、私の母親は長年、水泳クラブに通っていて、そこで知り合った7、8人程度のグループとプライベートでもずっと仲が良かったそうですが、現在は1人を除いて全員切ってしまったと言っていました。
色々話を聞くと、そのグループにはクセが強い人や自己主張の激しい人などがいて、かなりストレスになっていたそうです。

やはり、大人になってからの友人付き合いは難しいことが多いみたいですね。
私は、大人になってから新たにできた友人が、ほぼいません。
でも、学生時代の友人とは関係がまだ続いていて、今後も切れることはない気がします。
そして今後、学生時代の友人のような間柄になる人には出会えない気がします。

ただ、軽くお茶をしたり、一緒に出かけたりできる程度の友人ができれば嬉しいですが、大人の付き合いでは、あまり深く関わらないほうがいいのかもしれません。
寂しいですが、学生時代の友人と同じような深い付き合い方はできないんだろうなと思います。

それに、50代以降のリタイア生活で、ストレスのある人間関係になるくらいなら、ないほうがよっぽどマシです。
最近、物だけでなく「人間関係の断捨離」とかもよく聞きますしね。
やはり、本当に気持ちよく付き合える人間関係でなければ、無理をしないのが一番ですね。

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