50歳にして株式投資を始める
ここ5年くらいでNISA口座を開設する人が急激に増えてきているようですね。
遅ればせながら、我が家も50歳にしてつみたてNISAを始めました。
もっと若い頃からできていれば!と切実に思いますが、私の20〜30代の頃には株式投資は今のように気軽にできるものではなかったので後悔しても仕方ありません。
その遅れた分を取り戻そうと、ここ1年半で余剰資金を鬼のように投入してきました。
ちょうど時期を同じくして、良かったのか悪かったのか(汗)、2022年は年始から米国株の歴史的な暴落に見舞われ、現在進行中です。
以下、株のど素人が色々と失敗しながら取り組んだ投資内容やポートフォリオをご紹介します。
ご自身のポートフォリオと見比べて少しでもご検討の参考になれば幸いです。
ただ、結構危険な投資も混じっていて、自信を持ってお勧めできる部分はほとんどありませんので、その点はご了承ください(笑)。
我が家のポートフォリオ
我が家は、夫の許可を得て、投資はすべて私が代行しています。夫は投資に全く興味がないので仕方ないです。まぁ信頼して任せてもらっているので、気楽ではあります。
我が家の2022年10月末時点のポートフォリオは下の円グラフの通りです。
一般的に勧められているポートフォリオとしては、コアとして全世界株、S&P500、VTIなどを7〜8割、サテライトとしてナスダックや個別株などという形ですが、ご覧のように、その割合をかなり逸脱しています。
ナスダック、レバナス、レバレッジ3倍ETFが半分以上を占めてしまっています。
配分をしっかり考えなければと思っていたのですが、ついつい投資額を増やしリスクをとってしまいました。素人あるあるですね。
ただし、これらは当然、全資産ではなく、当面使うことのない余剰資金の中でのポートフォリオです。年齢のこと、私がセミリタイアしてしまったこともあり、生活防衛資金は多めに確保しております。
また、50歳からの投資でライフサイクル投資とは言わないのかもしれませんが、投資資金の少ない時期にリスク大きめの投資を進め、出口に近づいてきた時には徐々に安全な投資先へ移行しようと考えています。
現時点では、ナスダック(私の中ではコアに分類しています)、レバナス、レバレッジ3倍ETFは、予定の満額を投資済ですので、今後はS&P500、VTIのみをつみたてNISAで投資してコアの配分を増やしていくいくつもりです。
なお、我が家は、楽天経済圏にどっぷり浸かっているので、基本的にはほとんど楽天証券を使っていますが、サテライト枠を中心に、一部は私口座のSBI 証券を利用しています。やはりこの2社が一番使いやすいのではないでしょうか。ただ、楽天経済圏でない人はSBI証券のほうが良い気がします。
楽天は悲しいことに改悪続きですからね…。
今回は上記のうち、コアの投資先について見ていきます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
こちらは、夫口座でつみたてNISAと特定口座で投資しています。
おそらく、投資している人が一番多い投資先ではないでしょうか。信託報酬は激安ですし、リターンもリスクに対して十分多いと思います。
こちらは間違いのない投資商品だと思いますし、私が投資を始める人にどれがいいかと聞かれたら、まずこちらを勧めると思います。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
こちらは、私の口座のつみたてNISAと特定口座で投資しています。夫のS&P500と同額を積み立てていく予定にしております。
夫と同じS&P500でもいいかと思ったのですが、VTIに連動しているということ、つまり全米の企業により広く分散して投資できることに惹かれ、こちらにしました。
1つ、欠点としては信託報酬が若干高いところです。楽天にはもう少し頑張って下げていただきたいものです。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
こちらは、今年から私のSBI証券の特定口座で投資しています。私は、今年のみ一般NISAに変えてしまったので、つみたてNISAで投資できない約40万円分を配分調整のためにお試しで投資してみました。楽天VTIのSBIバージョンですね。
新しい投資信託なので総資産額はあまり多くありませんが、今後はどんどん増えていくと思います。
こちらの魅力はなんといっても信託報酬の安さでしょう。
本当は、つみたてNISAを楽天VTIからこちらへ変えたいのですが、楽天で始めてしまっているので、仕方なくSBI証券でお試し範囲での投資となっております。
現在のところSBI証券の口座でしか投資できません。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
こちらは、夫婦ともに当初のつみたてNISAと特定口座で積み立てておりましたが、現在は中止しています。
でも、売るつもりはありませんので、このままずっと保有していく予定です。
なぜ中止したかというと、決して悪い商品ではないのですが、シャープレシオがS&P500やVTIより低いのが気になったためです。
他に、投資先の国に中国や新興国などで投資したくない国、日本(日本は現金を持っているので投資と同じと考えます)が含まれていることもあります。
それで、つみたてNISAはシンプルにS&P500とVTIだけでいいかな、という結論に至りました。
上記4つの、私が投資しているメジャーな投資信託を比較表にしてみました。
私が主に気にするところは信託報酬とシャープレシオです。
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 楽天・全米株式 インデックス・ファンド | SBI・V・全米株式 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) |
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純資産総額 (百万円) | 1,587,73 | 729,875 | 115,659 | 720,953 |
信託報酬 (%) | 0.0968 | 0.1617 | 0.0935 | 0.1144 |
シャープ レシオ (1年) | 0.51 | 0.32 | 0.33 | 0.19 |
Yahoo!ファイナンスHP(2022年10月31日時点)より
2621 iシェアーズ 米国債20年超(為替ヘッジあり)
こちらは、米国長期国債ETFでは最大規模のTLTの日本版ETFです。ブラックロック・ジャパンが運用するiシェアーズシリーズの1つで、東証上場投資信託ですので、円で気軽に投資できます。基本的に為替ヘッジはない方が良いという考えなのですが、国内の上場投信でTLTに対応するものは、こちらの為替ヘッジありしかないのが現状です。
ドル転したお金がある人はTLTに投資したほうがいいのかもしれませんが、この円安ではドルに換えての投資は厳しいので、この2621に投資することにしました。
為替ヘッジありがどれくらい不利になるかはわかりませんが、とりあえず、しばらく持っていて大損することはない気がするのでまぁいいかな、と思っています。
また、現在、米国長期国債は10年ぶりくらいの安値になっているので、買ってもいいかなと思いました。毎日少しずつ購入して基準価額を下げています。為替ヘッジありだと不利になる部分がある一方で、為替を気にせずに投資できるというのはありますね。
普通、債券は株と逆相関するので株の値動きをマイルドにするための資産として持つものですが、今年は異例の利上げが重なり、株と同じまたはそれ以上に下落してしまっています。
でも、2023年の利上げ終了後に株の暴落が起きたとき、この2621が急騰して本領を発揮くれるのではないかと期待しています。
2621に関しては、別ページにも詳しく書いていますのでご参考ください。
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2621(iシェアーズ 米国債20年超)ETFの投資成績と今後の予定
2022年の4月頃から、iシェアーズ 米国債20年超(2621)ETFをコツコツ買い集めています。 今から思えば、「もう少し投資開始時期を遅らせればよかった!」と少し残念な気持ちもあります。 というの ...
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eMAXIS NASDAQ100インデックス
こちらはナスダック100に連動する投資信託で、夫口座の特定の方で運用しています。eMAXISシリーズのファットのほうですので、信託報酬は0.44%とちょっとお高めです。
ナスダック100は最強指数ですので、やはり惹かれるものがあります。上の円グラフの割合を見ていただいてわかるように、今年の暴落につられて、ついつい結構多めに投資してしまいました。これ以上投資するつもりはありません。
現在は、利上げに弱いナスダックはかなり低迷していますが、近いうちに復活すると信じています。
1545 Nomura NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信
こちらはナスダック100に連動する国内上場投信です。私の特定口座で運用しています。夫口座のナスダックは投資信託ですが、同じ指数に連動する国内ETFを並行して試しに運用しています。こちらを始めた理由はここぞと思った額で安くまとめて投資することが可能になるからです。
今年のような値動きが激しいとき、暴落時には適していると思います。
ナスダック100に連動する国内ETFはいくつかありますが、その中でも1545ETFは、純資産総額、信託報酬(0.22%)の両面で優れているので現時点では一番おすすめです。
ETFは値動きを見ながら即購入できるのがいいところですが、日中に気になって結構スマホを見てしまうところが悩みでした(笑)。
そのおかげもあって、夫口座のeMAXIS NASDAQ100インデックスよりも安くまとめて購入できたので、こちらの方が利益が多くなりました。
こちらも、予定額に達したので、これ以上投資する予定はありません。ヘッジなしで円安が進みあまり安く買えなくなったこともあります。
まとめ
以上が、我が家の投資のコアの部分です。いかがでしたでしょうか。
投資に詳しい方から見れば、かなりおかしいところも多いかもしれませんが、これでも試行錯誤して考えた結果なので、失敗した部分も勉強のうちと受け入れています。
ただ、素人が一番やってはいけないことは、むやみにその時々の感情に任せて売り買いしてしまうことと思っているので、それだけはやめようと心に決めております。
最初に決めた投資方針がブレてしまうのが失敗につながるのではないかと思います。
現在持っているものはしっかり保有して、今後はつみたてNISAをしっかり継続していくつもりです。
次回は、上記のグラフの中でサテライト枠のリスク高めの投資先についてご紹介します。