2025年5月も、債券市場は低迷が続いています。低迷どころか、TLTの推移をみると、なんと2007年時点の債券価格にまで戻っています。
20年近く前の価格ですので、現在がどれだけ異常事態かがわかります。
さらに、追い討ちをかけるように、5月21日に実施された20年債の入札が不調に終わったことで、さらに底を掘る展開になってしまいました。
6月半ば現在、長期債の価格は少しだけ回復はしましたが、低迷はまだまだ続きそうです。
またもや設定来最安値を更新してしまう
下は、2025年5月31日時点の楽天証券口座での債券関連の投資成績です。

2621ETF
5月も低迷は続き、なんと下旬には設定来最安値を更新してしまいました。
2カ月連続で最安値を更新するという、底なし沼のような下落に恐怖を感じるほどになってきました。
6月上旬現在では、少し回復していますが、まだまだ低迷から脱するのは難しそうですね。
USA360
USA360は、株式が大幅に回復したことで株式部分のカバーにより、上昇に転じました。
とはいえ、債券部分の下落が大きすぎて、上昇も株式の投信に比べると僅かです。
ドル建て債券ETFも最安値圏に
下は、2025年5月31日時点のSBI証券口座でのドル建て債券ETFの投資成績です。

EDVとTMFは、4月のトランプショックで急落しましたが、5月はさらに下落し、最安値圏に突入しました。
6月上旬現在は、2621と同じく、少し回復しつつあるものの、低迷は続いています。
トランプショックでの急落で止まらずさらに下落
4月初旬のトランプショック直後の急落からの横ばいが続いていましたが、5月の後半には、さらに下落するという悲惨な状況となりました。
6月上旬現在、株価の方は順調に回復して、雇用統計の結果から景気後退が遠のいたとの認識が市場にも広がり、年内の利下げは最低限の2回となりそうです。
一時は、トランプショックですでに景気後退に入っているのかも、と思っていましたが、現時点ではもう少し先になりそうといわれています。
この結果、回復の兆しのあった債券価格は、最安値圏に突入してからのレンジ相場という、最悪の状況になっています。
次の利下げまではこのような低迷が続いていくと思われます。
地味だけど実は最も精神的ダメージの大きい債券の低迷
長期金利が3年間ずっと高止まり状態で、これほど株式の足を引っ張る存在になるとは夢にも思っていませんでした。
債券投資をやってみて、動きもなくひたすら低迷することが、一番精神的なダメージになることを知りました。
毎月繰り返し同じことを書いている気がしますが、おそらく利下げまでは大きな動きはなさそうですね。
債券は、ここ3年もひたすら低迷か下落かのどちらかで、株式のように大きく動くこともないので、この債券関連の記事も毎月書くことが減ってきて困っています😅
ですので、今後も利下げ時期までは書く内容も変わりばえなく、債券関連の保有商品の推移を、ただ報告するだけの記事になっていきそうです。
ただ、同じように債券ETT等を保有している方には「こんな悲惨なことになってる人もいるんだ」と知って安心してもらえることに、この記事の存在意義もあるのではと思っています😆