2025年4月上旬、トランプ関税発表直後の株式市場は大暴落しましたが、債券市場も予想外の急落となりました。
通常は、株価が暴落した場合、債券価格は上昇するのですが、長期金利が急騰した影響で逆に急落してしまい、長期債ETFを保有している私にとっては大打撃でした。
その後、長期金利はしばらく横ばいでしたが、少しずつ下落していきました。
5月半ば現在、長期債の価格は微増したものの、ほぼ横ばい状況から抜け出せていません。
そもそもが、長期金利が異常に高い状態のまま横ばいになっているので、早く健全な金利に戻って欲しいものです。
月内に2度の最安値更新
下は、2025年4月30日時点の楽天証券口座での債券関連の投資成績です。

2621ETF
4月上旬の、いわゆるトランプショック後に思惑がはずれ、長期金利が急上昇し、2621は−5%超えの急落となりました。
その後も乱高下が続き、2回も最安値を更新してしまいました。
下旬になると、ようやく少しずつ回復していきましたが、急落が大きすぎたため、結局3月よりも下落して終了となりました。
そして、5月半ば現在は再び徐々に下落しているので、4月の急落後の動きを通してみるとレンジ相場になっていますね。
USA360
USA360は、4月も引き続き低調な動きです。
ただ、株価の回復が大きかったため債券部分の下落をカバーしたせいか、他の債券ETFよりも少ない下落幅となっています。
ドル建て債券ETFも急落
下は、2025年4月30日時点のSBI証券口座でのドル建て債券ETFの投資成績です。

EDVとTMFも、2621ETFとほぼ同じ動きで、4月のトランプショックで最安値近くまで下落しましたが、最安値更新は免れました。
5月半ば現在は、2621と同じく4月の急落以降のレンジ相場から抜け出せない状況です。
トランプショック以降の債券価格は急落からの横ばい
このように、4月初旬のトランプショック以降の債券価格は急落からの横ばいが続いています。
5月半ば現在も、下落気味ではありますが大きな動きはなく、低迷しています。
利下げ時期が不透明なままで長期金利も高止まりしており、債券価格が健全なものになるまでは、しばらく時間がかかりそうです。
一時は、米国債はヤバいのではないかと心配になりましたが、低迷は続いているものの、とりあえず下げ止まり感は出ている気がします。
トランプさんの発言ひとつで乱高下するので、注意深く見守りつつも気長に回復を待つしかありませんね。
債券の売却時期がなかなか訪れない
5月半ば現在、株価の方は大幅に回復してきましたが、債券価格の方はレンジ相場に入ったまま回復していません。
株が暴落した時に債券も一緒に下落したのに、回復するときには一緒に回復してくれないという、何とも歯がゆい状態が続いています。
そもそも、長期金利が異常に高い状態で長期間高止まりしているのが問題なんですよね。
少なくとも2%くらいが適切なのではないでしょうか。今はその倍以上になっているので、そこが正常化しないと債券価格も戻らないと思います。
そのためには、やはり利下げを待つしかないことになりますね。
利下げ時期が不透明な状態も続いていますので、それがはっきりしてきたら上昇に転じると思います。
この話をかれこれ2年近く繰り返し書いている気がしますが、本当に長期金利は膠着状態が長過ぎてウンザリしてきますね。
債券は、値動きが少なく、株のヘッジになるという認識でしたが、ここまで含み損が大きくなった状態で停滞が3年近くも続くとは全く予想していませんでした。
一般的に、含み損状態が3年続くのに耐えられる人はあまりいないのではないでしょうか。
私の場合、債券ETFの低迷は、3倍レバの下落と同じくらい辛いものがあります。
私見ですが、歴史的にも珍しいこの長期間の債券価格低迷においては、債券ETFは3倍レバ並のリスクがあると思います。
今後、米国債の購入は慎重になる人も増えると思います。
私は、EDVとTMFは長期保有するつもりですが、投資比率を大きく増やすつもりはありませんし、それ以外は手放そうと思っています。
これまで何度も書いていますが、やはり債券投資は私には難しすぎました。